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2009年 09月 16日
サントリー株式会社 京都ビール工場
ミネラルウォーターやお茶をはじめ、ウイスキーやビールなどのお酒類から、健康食品、 更にはアイスクリームまで、話題性の強い商品が並ぶサントリー株式会社。 今回のえこんど訪問では、大人に大人気のビールの製造工程を学びながら、 サントリーの環境への取組みについてお話を伺いました。 ☆「水と生きる SUNTORY」を目指して 水は、生きものにとってかけがえのない資源です。サントリーでは、「水のサスティナビリティ(持続可能性)」を実現するために、工場やオフィスでの節水(2008年度は、2007年比の7.5%を削減)はもちろん、2011年までにサントリーグループ全体で使用する地下水の量を上回る水源保全を掲げています。この計画により、現在の約4倍の7,000haの森林を整備し、研究機関とも連携しながら、確実に次の世代へと貴重な水資源を伝えていきます。 ☆美味しいビールも「ごみゼロ」から サントリーでは、商品の製造過程で発生する酵母などの副産物や、びんや缶などの廃棄物を資源として活用することで、再資源化率100%を目標にしています。この目標は、2000年に初めて達成され、その後も社員一人ひとりの努力によって、高い達成率を維持しています。 具体的には、ビールを仕込む際に発生する大麦麦芽の「糖化粕(モルトフィールド)」は家畜用飼料に、また余剰酵母や排水処理で発生する汚泥は有機肥料へと活用されます。 商品全般で使用するペットボトルは再びペットボトルや繊維製品に、びんや缶もタイルや鋼材として生まれ変わります。 ☆容器包装の「3R(スリーアール)」 サントリーグループが年間に使用する包装資源は約409,000t。容器包装の軽量化(リデュース)・何度も洗って使用できるリターナブル容器の普及(リユース)・リサイクル品の品質確保のために容器設計を見直す(リサイクル)など、容器のライフサイクルを視野に入れた取組みを進めています。 容器の軽量化は、省資源化や輸送時の省エネ対策にも繋がり、キャップやラベルを含む多面的な軽量化に力を入れています。 また、自社ルートで回収したリターナブル容器はのべ113万本(2008年度)に達し、環境負荷の低減に大きな役割を果たしています。 更に、リサイクルしやすいように無色透明のペットボトルを採用し、はがしやすいラベルを開発するなど、回収段階で素材ごとに効率よく回収できる工夫をしています。 ☆水を大切にする心を育む 水や農作物などの自然の恵みを主原料とするサントリーにとって、生態系を守ることは大切な役目です。水源保全に加えて愛鳥基金の創設や希少生物の保全、また小学生とその保護者を対象とした「水育(みずいく)」にも積極的に取組んでいます。 お客様の声を聞きながら、美味しく・安全な商品を提供することはもちろん、社会にとっての「水」となれるよう、今後も環境活動を推進していきたいと考えています。 後記:ホップの香りと身体全体から伝わってくる熱気。ビールの仕込み段階から豊かな香りが五感を刺激します。美味しいビールには、多くの技師の熱い想いと経験が詰まっていました。今後は美味しさに加えて、「地球への優しさ」がますます問われる時代になりますが、私たち消費者も商品の背景を知ることで、持続可能な社会へ貢献することができるのではないでしょうか。 京都府長岡京市調子3-1-1 Tel:075-952-2020 サントリー株式会社 京都ビール工場ホームページ
by eco100sen
| 2009-09-16 00:01
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