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2009年 03月 16日
3月は、新生活への準備が始まるとき。 学生の街・京都では、卒業生を送り出し、 新入生を迎えるシーズンが到来します。 そんな時期に気になるのが、家具や家電製品などの行方。 これら下宿生の生活必需品を、 有効に活用する取組を続けている、 京都大学リサイクル市実行委員会 実行委員長の 浅井航洋さんにお話を伺いました。 ☆京都大学リサイクル市実行委員会は、長年に渡る活動実績が評価され、 優れた学業・課外活動・各種社会活動を行った団体や個人などに贈られる 「京都大学総長賞」を、平成20年度にみごと受賞しました。 Q.年に一度開催される、リサイクル市の目的とは? A.京都大学では、毎年約3,000人の卒業生を輩出します。 まだまだ使える家電製品などが、就職や転居を理由に不用品となり、リサイクルショップや知人に引き取ってもらえなかったものは、廃棄処分されることになります。 そんな、“もったいない”サイクルを解決するために、「卒業生の家具・家電を新入生に譲ります。」というキャッチフレーズで、毎年価値ある多くの品物を、これから必要とする人々に手渡す活動をしています。 Q.リサイクルショップとの違いは? A.リサイクルショップに家電製品を引き取ってもらうには、製造年月日から一定期間内の製品であることが条件となります。 しかし、リサイクル市では、その期間を超えていてもまだ充分に使える品物であれば、次の持ち主に譲ること(リユース(再使用))ができます。 家具や家電製品の一つひとつには、持ち主からの “メッセージカード”が付けられており、その品物を大切に使ってきた気持ちが伝わってきます。 まだ使える物を無駄にせず、長く大切に使う、このココロがリサイクル市の運営を支えています。 Q.京都大学の新入生以外でも、購入できるのですか? A.はい、新入生・在校生に限らず、一般の方でも気軽にリサイクル市をご覧頂き、必要な品物が見つかったらご購入頂けます。 ただ、リサイクル市では品物を販売しているのではなく、希望者が複数の場合は抽選(じゃんけん)によって獲得者を決定します。 そして、獲得された品物に対して、あくまでカンパという形でのご協力をお願いしています。 新入生は、事前に配布されるリサイクル市の冊子を持参の上で、一般の方よりも一部優遇された条件で抽選に参加できる仕組みになっています。 Q.今後、リサイクル市に望むこととは? A.今年で23回目を迎えるリサイクル市は、多くの先輩方の熱意と行動によって少しずつその活動への理解や協力が得られるようになりました。 今年も、私たちの活動に賛同し、多くの学生の皆さんに参加して頂ければ嬉しいです。 また、8年前から施行された家電リサイクル法では、エアコン、ブラウン管式テレビ、電気冷蔵庫・冷凍庫、電気洗濯機に対して、私たち消費者に一定の処理費用の負担が義務付けられました。 これにより、処理費用を支払うよりも、リサイクル市に引き取ってもらおう、というケースが見られます。 廃棄物を減らす結果に繋がることは喜ばしいことですが、品物を“譲る人”も“もらう人”も、「モノを大切に使うココロ」を忘れず、また私たちも両者を繋ぐ架け橋であり続けたいと思います。 【後記】 今年、卒業生から集められた家具・家電製品の中には、かつてこのリサイクル市で新入生によって大切に引き取られた品物があるそうです。 使える物をできるだけ「リユース」する、循環型社会を目指す上での一つのヒントが、この“品物の里帰り”に込められているのではないでしょうか。 ●第23回リサイクル市● 開催日時:2009年4月1日(水) 会 場:京大会館(市バス「京大正門前」下車 徒歩5分 京阪線「神宮丸太町駅5番出口」下車 徒歩7分) 会場時刻:午前10時30分 *会場には来場者向け駐車(輪)場がありません。 ご来場は公共交通機関をご利用ください。 <タイムスケジュール> 10:30~ 抽選が始まるまでに、お目当ての品物をお探し下さい。 11:45~ 抽選の準備を行うため、一時的に退席していただきます。 12:05~ 抽選1回目(新入生のみ参加可) 12:25~ 抽選2回目 12:45~ 抽選3回目 13:00~ 抽選で残った品物を先着順で獲得できます 14:00 閉場 *当日の詳細な情報や抽選方法については、 リサイクル市ホームページでご確認ください。 *品物がなくなり次第終了します。
by eco100sen
| 2009-03-16 00:45
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